冷めた病室の隅から
携帯を取り出したら
そのメールに書かれた返事は
ここには来られないと

冴えた目を開けて思い出す
あの人も苦しいと
そのメスに切られた手首は
ただ鈍くて重くて

あの人はいつも
午前三時にメールをくれるけど
ようやく仕事が終わったと
いつも悲壮な中身で...
裂けた傷口の隅から
糸が張り巡らされて
あの人もこの糸のように
私と結ばれてと

冴えた目を開けて思い出す
あの人も悲しいと
そのメスに切られた手首が
ただ憎くて重くて

あの人はいつも
午前六時にメールをくれるけど
もう疲れ果てたと
いつも弱音はいて泣き出して...
そうだ私だけどうして
何もせずにのうのうと過ごし
こんな傷の痛みあの人に
比べれば痛くない

痛み止めなど要らないから
あの人の痛み欲しい
痛くていいよ痛くていいよ
私が身代わりになる

ほら、これでメスの傷
もう一つできたんだ
赤い赤い滴がポタポタ
ポタポタポタポタ....